子供のドライアイ(ルビあり、ルビなし)

ドライアイという病気も一般的に知られるようになりました。ドライアイとは、涙の安定性が悪くなることにより、様々な症状を引き起こす病気で、単純に目が乾くだけではありません。
ドライアイの症状
・ 目が乾く    ・ 目がゴロゴロする  ・ 目が疲れやすい  ・ 目が赤くなる
・ メヤニが出る  ・ 目が痛い      ・ 目がかゆい    ・ 涙が出る
・ 光がまぶしい  ・ 物がかすんで見える 
このような症状だけではなく、目の表面の傷を伴うこともあります。多くの方は大人の病気と思っているのではないでしょうか。しかし、最近は子供のドライアイが増えています。その原因は、現代社会では不可欠となったパソコン、スマートフォン、タブレットなどのIT機器の長時間使用、コンタクトレンズ装用などです。

● IT機器の使用
 IT機器を使用する時に画面を集中して見ていると、瞬きが極端に少なくなることがあります。瞬きは通常1分間に15~20回位です。しかし画面を一生懸命見ているときは、1分以上もまったく瞬きをしないこともあります。子供の涙の膜はしっかりしているため、長時間瞬きをしなくても平気です。しかし、長時間瞬きをしないでいると、自覚症状はなくても、乾燥による目の障害が起こります。
IT機器を使用する時には、①1時間使用したら、10~15分休憩をとる、②使用は1日2時間までにする、③目から30cm以上離す、④モニターの明るさを抑える、といった事に注意する必要があります。     
● コンタクトレンズの使用
 コンタクトレンズの使用はドライアイと非常に関連があります。コンタクトレンズにより涙の膜の安定が悪くなることや、角膜知覚が低下して涙の分泌が低下することが原因と言われています。コンタクトレンズ使用者は、装用時間を守り、洗浄消毒などの正しい管理をし、定期的に眼科検診を受けることが大切です。
小さな子供の場合は、なかなか症状を訴えることができません。目が充血している、目をよくこする、瞬きが増えたなどの変化に、保護者が気付いてあげることが大切です。
 子供のドライアイを引き起こさないように、IT機器の使用時間を短くし、コンタクトレンズの装用も必要最低限にすることも大切です。

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