学校近視

1.近視とは

近視は屈折異常の一種で、遠方から目に入ってきた光が網膜より手前で像を結び、物
がぼやけて見える状態です。 近視は、眼軸長(角膜から網膜までの長さ)が正常より長すぎるか、角膜・水晶体の光の屈折力が強すぎることにより起こります。

2.学校近視(単純近視)

遺伝や環境の影響などにより、小学校高学年~中学校くらいで始まる近視を単純近視
と言います。病気というより身長や体重と同じ個人差です。在学中に発生する事が多い
ので学校近視とも呼ばれ、大部分の近視は単純近視です。親が近視の場合、子どもが近視になる可能性は比較的高く、遺伝的な要素が複雑に関係していると考えられます。

3.進行の予防等(生活習慣の改善、緊張をほぐす点眼薬での視力の変動の確認)

近視になったからといって、日常生活に支障を来たさなければ、すぐにメガネをかけなければならないということはありません、姿勢、明るさ、テレビゲームの時間等生活習慣の改善、緊張をほぐす点眼等で視力の変化を確認後、不自由ならメガネを考えます。
1)メガネ:近視の初期は、視力は日により変化するのが特長です。黒板の字が見えにくくなれば、眼科専門医よりメカガネの処方箋を作ってもらい、メガネの使用方法を指示してもらってください。
2)コンタクトレンズ:原則中学生以上で使用し、スポーツ等でメガネがかけられない人は保護者とよく相談した後で使用してください。
3)近視手術:20歳以上で、視力が安定してから眼科専門医に相談して慎重に検討してください。
4)オルソケラトロジー:現状のオルソケラトロジーレンズについては、日本眼科医会の見解として、20歳未満の人には、原則的に不適と考えられています。

大部分の近視は病気ではなく、遠くが見えにくいだけのふつうの目です。現代社会で
は近くを見る作業の方が多いため、近くが良く見える近視の方が有利な場合もあります。

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