デジタル教科書と目の健康
教科書が紙からデジタルに変わる日が近づいてきました。そう遠くない将来、一人に一台パソコンやタブレットなどのデジタル端末が導入されることになります。たくさんの教科書が一台のデジタル端末に代われば、重たいカバンからも解放されそうです。デジタル教科書には便利でよい点がある一方、目の健康に関わる注意点があります。
まず、デジタル教科書の良い点を紹介します。
①文字や図表の拡大縮小、書き込みをしたり、その内容を保存することができます。
②文字や背景色の変更ができます。
③音声による読み上げや漢字にフリガナをつけることができます。
④生徒同士または電子黒板との画面共有ができます。
⑤オンライン授業や家庭学習の端末として利用できることなどが挙げられます。
次に、目の健康を守るため注意してほしいことを紹介します。
①目とデジタル画面との距離を30センチ以上離してください。
②30分に一回は20秒以上画面から目を離して遠方を見るなどして目を休めてください。
③周囲の明るさに合わせて画面の明るさを設定してください。
④デジタル機器の画面から出る光(ブルーライト)が体内リズムに影響することがありますから、就寝前1時間以内にはデジタル端末の使用を控えてください。
デジタル教科書などのデジタル端末を使用することにより眼精疲労やドライアイ、近視が進行する可能性があります。注意事項を守って、デジタル機器を活用してください。
最後に、眼鏡店でブルーカットの眼鏡を勧められることがありますが、ブルーライトが目の病気を引き起こす科学的な根拠はありませんので、ブルーライトカット眼鏡は必要ありません。視力や目に異常を感じた時は、かかりつけの眼科医にご相談ください。